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学校に通わないで学んだことを記しています。間違っているところが何かありましたらご指摘下さると幸いです。コメントに対する返信が遅れる可能性があります。その場合は申し訳ありません。

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数式の表示にはMathJaxを利用させていただいています。数式の表示のためにJavaScriptが有効である必要があります。そうでない場合、訳の分からないLatexのコードが表示されます。幾何学図形やチャートの表示にはHTML5 CanvasやGoogle Chartを使用しています。その表示のためにもJavaScriptが有効である必要があります。

LibreOffice Calc 4.3でスクロールせずに特定のセルにジャンプする

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ここで使用するのはLibreOffice Calc 4.3.3 ワークシートをスクロールせずに特定のセルに瞬時にジャンプしたいときにはナビゲーターを使う。 メニューバーの「表示」を左クリックして表示されたメニューの中から「ナビゲーター」を選ぶか、あるいはキーボードのF5キーを押す。するとナビゲーターが表示される ナビゲーターの中にある列のアルファベットと行の番号をそれぞれ入力してEnterキーを押す。するとそれらの列と行が指し示すセルにジャンプしてそのセルが有効になる メニューバーの「表示」から「ナビゲーター」を再び左クリックするか、またはキーボードのF5キーを再び押してナビゲーターを閉じる

LibreOffice Calc 4.3で項目欄をスクロールしないように固定

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ここではLibreOffice Calc 4.3.3を使用。 表の項目欄だけをスクロールしないように固定したいことがある。そのためには行や列を固定する機能を使う。その手順は次のとおり。 固定したい行のすぐ下、そして固定したい列のすぐ右に当たるセルを選ぶ メニューバーの「ウィンドウ」を左クリックして表示されるメニューの中から「固定」を選んでチェックを入れる これを解除するためには、メニューバーの「ウィンドウ」を左クリックして表示されるメニューからもう一度「固定」を選んでチェックを外す 行だけに項目が入力されていてその行だけを固定したい場合は、項目が入力されている行のすぐ下で、かつ、列Aと交わるセルを選ぶ。 列だけに項目が入力されていてその列だけを固定したい場合は、項目が入力されている列のすぐ右で、かつ、行1と交わるセルを選ぶ。 行と列の両方に項目が入力されていてその両方を固定したい場合は、項目が入力されている行のすぐ下で、かつ、項目が入力されている列のすぐ右に当たるセルを選ぶ。 シートの分割 同様の手順でシートを分割することができる。メニューバーの「ウィンドウ」を左クリックして表れるメニューの中から「分割」にチェックを入れることでそれを実現することができる。「シートを分割することで1つのシートを上下に2つ、あるいは左右に2つ、あるいは上下左右に4つに分けて利用することができる。 メニューバーを利用しなくても、縦スクロールバーのいちばん上端にある[▲]のすぐ上、または横スクロールバーのいちばん右端にある[▶]のすぐ右に、マウスポインタを合わせて左クリックしたまま移動させることによっても実現することができる。

LibreOffice Calc 4.3でデータを並べ替える

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ここで使用しているのは、LibreOffice Calc 4.3.3 LbreOffice Calcのセルに入力されたデータを並べ替えるには主として2つの方法があるらしい。その1つは「並べ替え」という機能を使う方法、もう1つはオートフィルタという機能を使う方法。 例えば次のように、生徒IDとその点数からなるデータ一覧があったとして、生徒の点数の高い順に並べ替えたいとする。 どちらの方法でもまずそのデータ一覧全体のセルの範囲をマウスの左クリックで移動させて選ぶ。 「並べ替え」の機能を使う場合は次のとおり。 メニューバーの「データ」を左クリックで選んでそのメニュー一覧から「並べ替え」を選ぶ するとダイアログが表示される。その「並べ替え条件」というタブの「並べ替えキー1」の一覧から「点数」を選ぶ その右の「降順」にチェックを入れる 「OK」ボタンを左クリックしてダイアログを閉じる 結果は次のようになるはず。 オートフィルタを使う方法は次のとおり。 メニューバーの「データ」を左クリックで選んでそのメニュー一覧から「フィルター」を左クリックで選ぶ さらにその次のメニューから「オートフィルタ」を左クリックで選ぶ すると生徒IDと点数の見出しに[▼]のようなインターフェースが表れる 「点数」のほうの[▼]を左クリックすると次のようなダイアログが表れるのでそのメニューの中から「降順でソート」を左クリックで選ぶ 「OK」ボタンを左クリックで押して閉じる これで同様の並べ替えが成立しているはず。 「オートフィルター」ではなく「標準フィルター」を使えばもっと複雑なデータ抽出操作を行うことができる。 例えば80点以上でかつ100点未満の生徒を抽出したいとする。生徒IDと点数のデータ一覧が選択されて有効にされていることを前提にしてその手順は次のとおり。 メニューバーの「データ」を左クリックで選んで「フィルター」を選ぶ 「標準フィルター」を選ぶとダイアログが表示される フィルター条件のフィールド名で「点数」を選び、条件で「>=」を選び、値で「80」と入力する さらに2行目の演算子で「かつ」を選び、フィールド名で「点数」を選び、条件で「<」を選び、値で「100」と入力する 「OK」ボタンを左クリックしてダイアログを閉じる

LibreOffice Calc 4.3でセルに分数を入力する

ここで使用しているのは、LibreOffice Calc 4.3.3 4分の1を「1/4」のようにセルに入力すると通常は日付と認識されて「1月4日」などに置き換えられてしまう。これを分数としてセルに認識させるには主として2つの方法があるようだ。 1つは「0 1/4」のように0とスペースを先頭に加えて帯分数の形にして入力する方法。もう1つはセルの書式設定を使う方法。セルの書式設定は次のような手順で行う。 分数を入力するセルを有効にする。複数のセルを同時に有効にするにはマウスを右クリックしたまま移動させる。するとそのセルまたは複数のセルが紺色に変わる 有効にしたセルの上で右クリックして表示されたメニューから「セルの書式設定」を左クリックして選ぶか、または、メニューバーの「書式」から「セル」を左クリックして選ぶ。するとダイアログを開く ダイアログの「数値」タブを左クリックして選ぶ カテゴリーの中から「分数」を左クリックして選ぶ 形式の中から「-1234 10/81」を左クリックして選ぶ。書式コードが「# ??/??」になっていることを確認 「OK」を左クリックで選んでダイアログを閉じる 書式コードが「# ?/?」であるとセル上では帯分数が表示される。 いずれも数式バーの数式入力ブロックでは小数として表示される。循環小数は15桁で四捨五入されるようだ。 1/2や1/4や3/4がそれぞれ½や¼や¾に 1/2や1/4や3/4とセルに入力するとそれぞれ½や¼や¾に自動的に置き換えられてしまうことがある。これはオートコレクトという機能のため、次の手順で解除できる。 メニューバーの「ツール」を左クリックで選び、表示されたメニューから「オートコレクトオプション」を左クリックで選ぶ。するとダイアログが表示される ダイアログの「オプション」タブを左クリックで選ぶ 「置換リストを使う」のチェックを左クリックで外す 「OK」を左クリックで選んでダイアログを閉じる

LibreOffice Calc 4.3でセルに1/2と入力すると½になる

ここで使用しているのは、LibreOffice Calc 4.3.3 1/2や1/4や3/4とセルに入力するとそれぞれ½や¼や¾に自動的に置き換えられてしまうことがある。これはオートコレクトが働いているため。次の手順で解除できる。 メニューバーの「ツール」を左クリックで選び、表示されたメニューから「オートコレクトオプション」を左クリックで選ぶ。するとダイアログが表示される ダイアログの「オプション」タブを左クリックで選ぶ 「置換リストを使う」のチェックを左クリックで外す 「OK」を左クリックで選んでダイアログを閉じる 代替案として、オートコレクトのダイアログで「置換」タブを選んでその置換リストからこれらの置換を「削除」してもいいかもしれない。

LibreOffice Calc 4.3で数値を3桁ずつカンマで区切る

ここで使用しているのは、LibreOffice Calc 4.3.3 セルに入力されている数値を3桁ずつカンマで区切って読みやすくするには、セルの書式設定を使う。手順は下の通り。 カンマで区切る数値データが入力されるセルをマウスを左クリックして選ぶ。複数のセルを選ぶときにはマウスを左クリックしたまま移動させる。するとセルが有効になって紺色に変わる。 有効にしたセルの上でマウスを右クリックして表示されたメニューから「セルの書式設定」を左クリックして選ぶか、または、メニューバーの「書式」から「セル」を左クリックして選ぶ。するとダイアログが開く ダイアログの「数値」タブを左クリックして選ぶ カテゴリーの中の「数値」を左クリックして選ぶ 形式の中の「-1,234」を左クリックして選ぶか、または、オプションの「3桁区切り」に左クリックでチェックを入れる 「OK」を左クリックしてダイアログを閉じる

LibreOffice Calc 4.3でセルに数を文字列として入力

ここで使用しているのは、LibreOffice Calc 4.3.3 セルに文字列として数を入力するには、主として2通りの方法があるようだ。その1つはセルの書式設定を利用する方法。もう1つは入力する数値の直前に'(アポストロフィ)を付ける方法。 例えば123を文字列としてセルに入力したいときには「'123」と入力する。数式バーの数式入力ボックスの中ではアポストロフィが付いたままで表示されるが、セルにはアポストロフィは表示されない。 セルの書式設定を利用する方法は次のとおり。ただし数を入力する前にこれを設定しておく必要があるようだ。 書式設定したいセルをマウスで左クリックして有効にする。複数のセルを有効にするときには左クリックしたままでマウスを移動させる。セルが有効になるとその範囲が紺色に変わる 有効にしたセルの上で右クリックして表示されたメニューから「セルの書式設定」を左クリックして選ぶか、または、メニューバーの「書式」から「セル」を左クリックして選ぶ。するとダイアログが開く 開いたダイアログの「数値」タブを左クリックして選ぶ カテゴリーのメニューの中から「テキスト」を左クリックして選ぶ 「OK」をマウスで左クリックしてダイアログを閉じる 入力する前に書式設定を済ましておかなければ有効にならないのはバグだろうか仕様だろうか。後から書式設定を変更しても入力し直さなければならないのは不便だった。

マイナスかけるマイナスがなぜプラスになるのか

負の数同士の2項のかけ算がなぜ正の数になってしまうのかをちょっと考えてみた。このことはつまり、負の数同士のかけ算と正の数同士のかけ算とが互いに等しいことを証明することだと思われる。 \[ a \times b = -a \times -b \hspace{1cm} (a, b \in \mathbb{N}) \] ちなみに、\( a, b \in \mathbb{N} \)はaとbが自然数であることを表した。そういうわけで0は、かけ算ではすべての数を0に吸収してしまうので、ここでは例外としておく。 例えば、aに2を、bに3を代入してみると、どちらも同じ6になることが分かる。 \[ \begin{align*} a = 2 \\ b = 3 \\ 2 \times 3 = 6 \\ -2 \times -3 = 6 \end{align*} \] そもそもかけ算とはどういうことか 自然数同士のかけ算が 累加 ( ルイカ ) を表わすことはよく知られている。累加とは0に同じ数を次々に加えてゆくという足し算の繰り返しだから、文字式では例えば次のように表わすことができるのではないかと思われる。ちなみにΣは総和記号、要するに合計を表わす。 \[ \begin{align*} a \times b &= 0 + a_1 + a_2 + \dots + a_b \\ &= 0 + \sum_{k=1}^{n=b} a \end{align*} \] \[ \begin{align*} b \times a &= 0 + b_1 + b_2 + \dots + b_a \\ &= 0 + \sum_{k=1}^{n=a} b \end{align*} \] これではピンと来ないので、これらの文字式の文字に具体的な数を代入してみる。 \[ \begin{align*} 2 \times 3 &= 0 \underbrace{+ 2 + 2 + 2}_{3回足す} \\ &= 0 + \sum_{k=1}^3 2 \\ &= 6 \end{align*} \] \[ \begin{align*} 3 \times 2 &= 0 \underbrace{+ 3

GStreamer トランスコーダーの初期化に失敗しました

Debian GNU/Linux 8 (Jessie)でXfburn 0.5.2のパッケージをインストールして起動しようとすると次のようなエラーメッセージが表示された。 GStreamer トランスコーダーの初期化に失敗しました: (基本実装にフォールバックします) An error occurred setting gstreamer up for transcoding XfburnはどうやらGStreamer transcoderを使うようだ。 この問題には BunsenLabs Linuxのフォーラムでのやりとり が解決策になった。その解決策とは次のとおり。 $ sudo apt install --no-install-recommends gstreamer0.10-plugins-good gstreamer0.10-plugins-ugly (中略) 以下のパッケージが新たにインストールされます: gstreamer0.10-gconf gstreamer0.10-plugins-base gstreamer0.10-plugins-good gstreamer0.10-plugins-ugly libopencore-amrnb0 libopencore-amrwb0 libsidplay1 (省略) Xfburnの代わりにBraseroのパッケージをDebianのリポジトリからインストールしようとすると、依存関係でgvfsまでもインストールされてしまう。gvfsは各種daemonを常駐させるのでそれが嫌だった。

clamscan: No supported database files found in...

Debian GNU/Linux 8でclamavというパッケージをインストールしてclamscanを実行したところ、次のようなエラーメッセージが出て実行に失敗した。 # clamscan / LibClamAV Error: cli_loaddbdir(): No supported database files found in /var/lib/clamav ERROR: Can't open file or directory どうやらデータベースのファイルが見つからないようだ。この問題の解決のために手動でfreshclamを実行し、データベースを取得した。 # freshclam これでエラーメッセージは出なくなり、実行に失敗することはなくなった。 $ ps ax | grep freshclam 18522 pts/2 S+ 0:00 grep freshclam どうやらfreshclamのデーモンは稼働していないようだ。そのため手動でfreshclamを実行する必要があったわけだ。

freshclam.log is locked by another process

clamavをインストールしてfreshclamを実行すると次のようなエラーメッセージが出ることがある。 ERROR: /var/log/clamav/freshclam.log is locked by another process ERROR: Problem with internal logger (UpdateLogFile = /var/log/clamav/freshclam.log). 日本語に訳せば「エラー:freshclam.logは他のプロセスによりロックされています」「内部ロガーの問題」ということ。 clamavをインストールするとfreshclamも依存関係でインストールされ、-dオプションをつけて自動で実行され、daemonモードで稼働し始めるようだ。それを確認してみる。 $ ps ax | grep freshclam 14265 ? Ss 0:25 /usr/bin/freshclam -d --foreground=true 14710 pts/3 S+ 0:00 grep freshclam このとおり。freshclamはデーモンとして働いてくれるのでそれを手動で行おうとすると「ロックされている」というエラーメッセージが出てしまう。よってこの問題を解決する必要はなく、要するにfreshclamを手動で実行する必要はないということ。 どうしても手動でfreshclamを実行する必要があるときは、root権限になってrmコマンドで/var/log/clamav/freshclam.logを削除すればいい。

Debian GNU/LInuxでPrologを始める

SWI-Prologのインストール DebianではGNU Prologを使う選択肢もあるが、ここではSWI-Prologを使うので、swi-prologまたはswi-prolog-xというdebパッケージをインストールする。後者はGUIアプリケーションを開発するためのXPCEというツールキットが含まれているパッケージ。 $ su # apt update # apt install swi-prolog # exit SWI-Prologの起動 インストールが無事に完了したらPrologを起ち上げる。swiplかprologと打ち込んでエンターキーを押せば起動する。 $ swipl $ prolog いろいろなメッセージが表示された後、次のようなプロンプトが表示される。 ?- まずはお決まりのHello World!を表示。 ?- format('Hello World!'). Hello World! true. ?- 次に四則演算。 ?- is(A, 5+7). A = 12. ?- is(S, 5-7). S = -2. ?- is(M, 5*7). M = 35. ?- is(D, 5/7). D = 0.7142857142857143. ?- A, S, M, Dはいずれも変数。変数名の先頭は大文字か_である必要がある。isは引数を2つ取る組み込み述語。is/2というふうに書かれる。/2は引数を2つ取ることを意味する。is/2は英語でunificationを意味するらしい。式の最後にはピリオドが必要。また、同じことを表すのに次のように記述してもいい。isの左辺が変数の場合、isは中置演算子(infix operator)としての役割を持っているようだ。 ?- A is 5 + 7. A = 12. ?- S is 5 - 7. S = -2. ?- M is 5 * 7. M = 35. ?- D is 5 / 7. D = 0.7142857142857143. ?- ついでに2の平方根と半径3の円の面積も計算。累乗には^が使えることに感動。 ?- is(Root, sqrt(2)). Root = 1.4142135623730951. ?- is(CircleArea, 3^2 * pi). CircleAre

行列の加法・減法・実数倍・乗法 + R言語

行列同士の足し算と引き算 行列の足し算と引き算は同じ型(同じサイズとも言う)の行列同士で可能。同じ型の行列同士を重ねてちょうど同じ位置にある成分同士を足したり引いたりすればいい。 \[ A = \begin{pmatrix} -3 & 5 \\ 10 & -6 \end{pmatrix} \] \[ B = \begin{pmatrix} 5 & -7 \\ -2 & 8 \end{pmatrix} \] 2x2行列A -3 5 10 -6 2x2行列B 5 -7 -2 8 R言語ではmatrix関数を使って行列を作る。第1引数に行列の要素を、第2引数に行数を、第3引数に列数を指定する。 > A = matrix(c(-3, 10, 5, -6), 2, 2) > A [,1] [,2] [1,] -3 5 [2,] 10 -6 > B = matrix(c(5, -2, -7, 8), 2, 2) > B [,1] [,2] [1,] 5 -7 [2,] -2 8 行列Aと行列Bはともに2x2行列なので足し算や引き算が可能であることが分かる。 \[ \begin{align} A + B &= \begin{pmatrix} -3 + 5 & 5 + (-7) \\ 10 + (-2) & -6 + 8 \end{pmatrix} \\ &= \begin{pmatrix} 2 & -2 \\ 8 & 2 \end{pmatrix} \end{align} \] A + B -3 + 5 5 + (-7) 10 + (-2) -6 + 8 計算結果が正しいかどうかR言語で確認。 > A + B [,1] [,2] [1,] 2 -2 [2,] 8 2 \[ \begin{align} A - B &= \begin{pmatrix} -3 - 5 & 5 - (-7) \\ 10 - (-2) & -6 - 8 \end{pmat

数学の行列とその情報処理の初歩ノート

行列とは何か 数学でいう行列はその名のとおり行と列からなる数値の並び。英語ではmatrix(複数形はmatrices)と称されている。行は英語でrowと呼ばれ、列は英語でcolumnと呼ばれている。ちなみに行が横方向の並びを指し、列が縦方向の並びを指している。行は上から順番に第1行、第2行、第3行というふうに称され、列は左から順番に第1列、第2列、第3列というふうに称されている。それらを構成している個々の数値はその行列の成分または要素と呼ばれている。 \[ \begin{pmatrix} a_{11} & a_{12} & a_{13} & \cdots & a_{1n} \\ a_{21} & a_{22} & a_{23} & \cdots & a_{2n} \\ a_{31} & a_{32} & a_{33} & \cdots & a_{3n} \\ \vdots & \vdots & \vdots & \ddots & \vdots \\ a_{m1} & a_{m2} & a_{m3} & \cdots & a_{mn} \end{pmatrix} \] 行列の型とは 個々の行列は行数x列数のようにその行数と列数によって識別される。それらは行列のサイズ(size)とか行列の次数(order)と呼ばれている。日本語の数学書では行列の型と呼ばれていることが多い。たとえば3行と5列の要素から成る行列は、3x5行列とか3x5型行列などと書き表される。横方向の並びである行数、縦方向の並びである列数の順番であることに要注意。真ん中のxは掛ける(times)ではなくbyであり、3x2ならthree by twoと読まれている。数学では行をmで列をnで表す慣例がある。 4x3行列 5.2 2.8 7.0 7.6 1.9 2.2 4.6 8.1 3.0 6.4 8.3 0.5 数学の流儀だと\[ \begin{bmatrix} 5.2 & 2.8 & 7.0 \\ 7.6 & 1.9 & 2.2 \\ 4.6 & 8

モンティホール問題を図を使って解いてみた Monty Hall Problem

確率論の問題でモンティ・ホール問題とかモンティ・ホールの逆理と呼ばれるものがある。世界最高の知能指数の持ち主とされてギネスブックに載ったという女性コラムニスト、マリリン・ヴォス・サヴァント氏が、雑誌『パレード』の「マリリンに訊け」というコラムで紹介した商品当てクイズに端を発している。ヴォス・サヴァント氏のウェブページではクイズ番組問題と銘打たれている。それによると、その問題とはほぼ次のようなものであったらしい。 http://marilynvossavant.com/game-show-problem/ あなたがとあるクイズ番組に出場したと考えましょう。あなたには3枚の扉の選択肢が与えられます。そのうちの1枚の扉の裏には自動車があり、他の扉の裏には山羊がいます。あなたはそのうちの1枚、例えば1番の扉を選びます。すると、3枚の扉の裏側を知っている司会者が裏に山羊のいる別の扉、例えば3番の扉を開けます。そこで司会者はあなたにこう言います。「2番の扉を選択したいですか」と。ここで選択を変更することがあなたにとって得策ですか? あなたのブラウザはCanvas要素に対応していません。 この問題にヴォス・サヴァント氏はイエス、つまり1番の扉から2番の扉へ変更する必要があると答えた。変更しないならば1/3の確率でしか自動車を当てることができないが、変更するのならば2/3の確率で自動車を当てることができると彼女は読者に説明した。 しかしこの解答に対してこのコラムの読者から多くの反論や批判の投書が寄せられたらしい。その中には確率論や組合せ理論やグラフ理論などの業績で知られる数学者までが含まれていた。それにもめげずヴォス・サヴァント氏はこれらに再反論し、論争を巻き起こしたらしい。 モンティ・ホール問題の内容をちょっと整理してみる。 あなたには3枚の扉の選択肢が与えられます。そのうちの1枚の扉の裏には自動車があり、他の扉の裏には山羊がいます。 まず裏に自動車がある扉を黄色に塗り替えてみよう。その扉は3枚のうちで1枚しかないのだから、その配列の可能性は3通りと考えられるはず。 あなたのブラウザはCanvas要素に対応していません。 あなたはそのうちの1枚、例えば1番の扉を選びます。 出題文の例にならってあなたが選んだとする1番の扉を赤線で囲ってみよう。 あなた

LATEXで数式:下向き・上向きの中括弧

下向きの大きな中括弧は\underbrace{}_を用いて次のように記すことができる。{}の中に括弧で支える数式が入り、アンダーバーで添字を付けることができる。 \( \underbrace{a \cdot a \cdot a}_3 \) \underbrace{a \cdot a \cdot a}_3 また、上向きの大きな中括弧の場合には\overbrace{}^を用いて同様に記すことができる。 2進数4桁ずつと16進数との対応関係 \( (\overbrace{1010}^{A_{16}} \overbrace{0011}^{3_{16}} \overbrace{1000}^{8_{16}})_2 \) (\overbrace{1010}^{A_{16}} \overbrace{0011}^{3_{16}} \overbrace{1000}^{8_{16}})_2 以下はこれらの応用例。ちなみにeqnarray環境下では、\\は改行を、&=は等号を揃えることを意味している。上がLATEXのコードでその下がその表示例。 \begin{align*} a^m \times a^n &= \underbrace{(a \times a \times \cdots \times a)}_m \times \underbrace{(a \times a \times \cdots \times a)}_n \\ &= \underbrace{a \times a \times \cdots \times a}_{m+n} \\ &= a^{m+n} \end{align*} \[ \begin{align*} a^m \times a^n &= \underbrace{(a \times a \times \cdots \times a)}_m \times \underbrace{(a \times a \times \cdots \times a)}_n \\ &= \underbrace{a \times a \times \cdots \times a}_{m+n} \\ &= a^{m+n} \end{align*} \] \begin{align*} (ab)^n

LATEXで数式:指数と順列などで使う添数・添字

累乗(べき乗)で使われる指数(べき)など、右上に添えられる数や文字や記号はキャレット記号を用いて次のように表記することができる。添えられる数や文字や記号が複数に及んだり数式になる場合はそれらを{}で囲う必要がある。ちなみに、・は\cdotを、÷は\divを、≠は\neqをそれぞれ用い、分数は\frac{}{}で乗根は\sqrt[]{}で表すことができる。スペースを有効にするには\をスペースの前に付ける。 aのn乗 \( a^n \) a^n \( a^3 = a \cdot a \cdot a \) a^3 = a \cdot a \cdot a \( a^{m+n} \) a^{m+n} 指数法則 \( a^0 = 1 \ (a \neq 0) \) a^0 = 1 \ (a \neq 0) 指数法則 \( a^{\frac{1}{n}} = \sqrt[n]{a} \) a^{\frac{1}{n}} = \sqrt[n]{a} 指数法則 \( a^{\frac{m}{n}} = \sqrt[n]{a^m} \) a^{\frac{m}{n}} = \sqrt[n]{a^m} 指数法則 \( a^{-\frac{m}{n}} = \frac{1}{\sqrt[n]{a^m}} \) a^{-\frac{m}{n}} = \frac{1}{\sqrt[n]{a^m}} 指数法則 \( a^m a^n = a^{m+n} \) a^m a^n = a^{m+n} 指数法則 \( \frac{a^m}{a^n} = \frac{1}{a^{n-m}} \ (m < n) \) \frac{a^m}{a^n} = \frac{1}{a^{n-m}} \ (m < n) 指数法則 \( (a^m)^n = a^{mn} \) (a^m)^n = a^{mn} 指数法則 \( (ab)^n = a^n b^n \) (ab)^n = a^n b^n 指数法則 \( \left(\frac{a}{b}\right)^n = \frac{a^n}{b^n} \) \left(\frac{a}{b}\right)^n = \frac{a^n}{b^n} 指数法則 \( \frac{a^m}{a^n}

生徒の成績表を作成し、偏差値を計算する LibreOffice Calc編

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ここで使用する表計算ソフトはLibreOfficeのバージョン4.3.3.2。これらのやり方はApache OpenOfficeやNeoOfficeにも適用可能かもしれない。 試験のスコアを入力する表を作る 例えば次のような項目を用意する。 生徒のIDを入力する。 ※ ※ 成績は生徒の極めて重要なプライバシーに関わる情報であるため、ここに生徒の名前は直接入力せず、代わりに生徒IDを入力してダミー変数として管理する。生徒IDと生徒名との対応表は別途作成し、印刷するか別の記録媒体に保存して安全な場所で厳重に保管し、その対応表はなるべく持ち歩かない。いくつかの重要な情報を分散し、他方を記号化して管理することで、外部の人々にはちょっとした暗号として働くので、試験のスコア表や偏差値が外部に流出してしまってもそれらの個々の情報がどの個人に関連しているのかがすぐには特定されにくく、情報の安全性を、この場合は外部における匿名性を、いくらか高めることができる。 例えば2年A組男子を2AM01として最初のセルに入力する。 そしてそのセルの右下端の■にマウスポインタを合わせて下へドラッグする。 上のような機能はマイクロソフトの表計算ソフトウェアExcelでは「オートフィル」として知られている。 そうすると2AM01から2AM10までのIDが自動的に生成される。 女子は例えばMをFにして2AF01と入力して同様に入力する。 表全体を、例えばマウスの左クリックとドラッグによって、選択する。 外枠や格子状の線を引くために外枠のボタン を左クリックする。 次のように右下の格子状を左クリックして選択する。 スクロールしても項目が動かないように固定するため、項目のすぐ下の行を選択する。 メニューバーの「ウィンドウ」を左クリックし、そのメニューから「固定」を左クリックして選ぶ。 こうするとスクロールしても項目は固定されるので見やすくなる。 偏差値を計算するために平均点と標準偏差が必要になるので、そのための表も作っておく。 これで表が完成したので、次に生徒の試験のスコアを入力していく。 合計点、平均点、標準偏差、偏差値を計算する 教科ごとのスコアの合計を計算するため、合計点の項目の先頭のセルを左クリックして選ぶ。 シグマのボタン を左クリックする。Exce

HTML5のCanvas 2Dで画像を表示

HTML(ハイパー・テキスト・マークアップ言語)の最新の仕様である HTML5 にはCanvasという要素がある。この要素を利用すると、画像ファイルやFlash playerやJavaアプレットなどに頼らず、HTMLとCSSとJavaScriptだけで図形やアニメーションをウェブ・ページ上に描画することができるらしい。 必要なものはHTML5とCSSとJavaScriptに対応しているウェブ・ブラウザである。世界的に普及している主要なウェブ・ブラウザ(Google Chrome, Firefox, Opera, Safariなど)の最新版をインストールしていれば、基本的なことはできるようだ。 下準備 最初に、Canvas要素を埋め込んだHTML文書(.htmlという拡張子を持つテキストファイル)を作成した。HTMLはHTML5の仕様に則って記述したつもり。そのファイルの内容は次のとおり。 <!DOCTYPE html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Canvasを学ぶ</title> </head> <body> <canvas id="canvas_rectangle" width="250" height="250"> あなたのブラウザはCanvas要素に対応していません。 </canvas> <script type="text/javascript" src="canvas_rectangle.js"></script> </body> </html> canvas要素のid属性で指定した名前はJavaScriptのソースコードから参照するために使われるもの。canvas要素のwidthとheightでCanvasの描画範囲の大きさを指定した。widthが幅でheightが高さ。script要素を記述し、そのsrc属性にJavaScriptのソースファイル名を指定した。このファイルにJavaScriptでコー

HTML5のCanvas 2DのAPIを利用して文字列を描く

HTML(ハイパー・テキスト・マークアップ言語)の最新の仕様である HTML5 にはCanvasという要素がある。この要素を利用すると、画像ファイルやFlash playerやJavaアプレットなどに頼らず、HTMLとCSSとJavaScriptだけで図形やアニメーションをウェブ・ページ上に描画することができるらしい。 必要なものはHTML5とCSSとJavaScriptに対応しているウェブ・ブラウザである。世界的に普及している主要なウェブ・ブラウザ(Google Chrome, Firefox, Opera, Safariなど)の最新版をインストールしていれば、基本的なことはできるようだ。 下準備 最初に、Canvas要素を埋め込んだHTML文書(.htmlという拡張子を持つテキストファイル)を作成した。HTMLはHTML5の仕様に則って記述した。そのファイルの内容は次のとおり。 <!DOCTYPE html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Canvasを学ぶ</title> <link rel="stylesheet" type="text/css" href="style.css" /> </head> <body> <canvas id="canvas_letter" width="380" height="120"> あなたのブラウザはCanvas要素に対応していません。 </canvas> <script type="text/javascript" src="canvas_letter.js"></script> </body> </html> canvas要素のid属性で指定した名前はJavaScriptのソースコードから参照するために使われるもの。canvas要素のwidthとheightでCanvasの描画範囲の大きさを指定

HTML5のCanvas 2Dを利用して図形を描く

HTML(ハイパー・テキスト・マークアップ言語)の最新の仕様である HTML5 にはCanvasという要素がある。この要素を利用すると、画像ファイルやFlash playerやJavaアプレットなどに頼らず、HTMLとCSSとJavaScriptだけで図形やアニメーションをウェブ・ページ上に描画することができるらしい。 必要なものはHTML5とCSSとJavaScriptに対応しているウェブ・ブラウザである。世界的に普及している主要なウェブ・ブラウザ(Google Chrome, Firefox, Opera, Safariなど)の最新版をインストールしていれば、基本的なことはできるようだ。 下準備 最初に、Canvas要素を埋め込んだHTML文書(.htmlという拡張子を持つテキストファイル)を作成した。HTMLはHTML5の仕様に則って記述した。そのファイルの内容は次のとおり。 <!DOCTYPE html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Canvasを学ぶ</title> <link rel="stylesheet" type="text/css" href="style.css" /> </head> <body> <canvas id="canvas_figure" width="250" height="250"> あなたのブラウザはCanvas要素に対応していません。 </canvas> <script type="text/javascript" src="canvas_figure.js"></script> </body> </html> canvas要素のid属性で指定した名前はJavaScriptのソースコードから参照するために使われるもの。canvas要素のwidthとheightでCanvasの描画範囲の大きさを指定した。w