投稿

6月, 2020の投稿を表示しています

ブログの説明

学校に通わないで学んだことを記しています。間違っているところが何かありましたらご指摘下さると幸いです。コメントに対する返信が遅れる可能性があります。その場合は申し訳ありません。

このブログではサイドバーに広告を表示しています。このブログ内の投稿記事を検索するには右上の拡大鏡のアイコンを、アーカイブやラベル付けから投稿記事を閲覧するには左上の三重線のアイコンをクリックして下さい。

数式の表示にはMathJaxを利用させていただいています。数式の表示のためにJavaScriptが有効である必要があります。そうでない場合、訳の分からないLatexのコードが表示されます。幾何学図形やチャートの表示にはHTML5 CanvasやGoogle Chartを使用しています。その表示のためにもJavaScriptが有効である必要があります。

「しゃべろ」と「しゃべれ」

日本語の動詞「しゃべる」の命令形はどちらが正しいと思いますか。 しゃべれ しゃべろ 正解は「しゃべれ」です。 規範的な文法では「しゃべれ」が正しいのですが、違和感を抱く人が少なくないかもしれません。なぜかと考えると、語末に「る」を持つ動詞、例えば「見る」や「着る」や「投げる」のような一段活用動詞では命令形の形が「見ろ」や「着ろ」や「投げろ」だからかもしれません。そのため、「しゃべる」も一段活用動詞だとついつい思ってしまい、「しゃべろ」が命令形だと勘違いしてしまいがちなのだろうと思います。でも実際には「しゃべる」は五段活用動詞であるので、命令形は「ろ」ではなく「れ」になります。 五段活用動詞では命令形の語末がカナの音韻表のオ段(オ列)でなくエ段(エ列)になるのです。 わらえ かけぇ まわせぇ たてぇ しねぇ よめぇ かえれぇ 動詞「しゃべる」が五段活用動詞であることは国語辞書を見れば分かります。あなたが日本語の母語話者であるのならば辞書をわざわざ引く必要はありません。その否定形を言ってみることによっても識別することができるからです。一段活用動詞であるのならば、語末の「る」を取り去って「ない」を付けるだけで正しい否定形ができるはずです。 例えば、「告げる」は一段活用動詞ですが、この語末の「る」を取り去り、「告げ」に「ない」をくっつければ、「告げない」という正しい否定形ができあがります。ところが「しゃべる」はこうはなりません。「しゃべる」の語末の「る」を取り去って「しゃべ」の形にし、これに「ない」をくっつけると「しゃべない」になります。正しくは「しゃべらない」ですから、これは間違いです。このことによって「しゃべる」が一段活用動詞でないことが分かります。よって「しゃべる」は五段活用動詞であります。 ただし、一段活用動詞でも五段活用動詞でもない「する」と「来る」は除きます。 動詞の語末「る」を取り除く 残った語の成分に「ない」をくっつける それが正しい否定形になれば一段活用動詞、そうでなければ五段活用動詞 ただし「する」と「来る」は例外 一段活用動詞か五段活用動詞かを見分ける解法の手順は上のとおりです。 「狩る」「切る」「おっしゃる」「いらっしゃる」「くださる」なども語末に「る」がありますが、五段活用動詞の例です。しかしこれらを「狩ろ」「切ろ」「おっしゃろ」「いらっしゃろ」「

エスペラント語のアルファベット

エスペラント語には、5つの母音と21個の子音、それに加えて2つの半母音があります。合計して28個の音があります。それぞれの音を表わす文字には大文字と小文字とがあります。21個の子音と2つの半母音を呼ぶとき、その名前には/o/(オ)という母音を添えて発音します。 次の表でエスペラント語の文字とその名前と発音をアルファベット順に示します。エスペラント語の単語はこのアルファベット順に辞書や単語帳に載っています。 アルファベット 大文字 小文字 名前 発音 A a ア /a/ B b ボ /b/ C c ツォ /t͡s/ Ĉ ĉ チョ /t͡ʃ/ D d ド /d/ E e エ /e/ /e̞/ F f フォ /f/ G g ゴ /ɡ/ Ĝ ĝ ジョ /d͡ʒ/ H h ホ /h/ Ĥ ĥ ッホ /x/ I i イ /i/ J j ヨ /j/ Ĵ ĵ ジョ /ʒ/ K k コ /k/ L l ロ /l/ M m モ /m/ N n ノ /n/ O o オ /o/ P p ポ /p/ R r ロ /ɾ/ /r/ S s ソ /s/ Ŝ ŝ ショ /ʃ/ T t ト /t/ U u ウ /u/ Ŭ ŭ ヲ /u̯/ V v ヴォ /v/ Z z ゾ /z/ エスペラント語の文字は、多くの場合、日本語のローマ字読みのように発音することができます。とは言っても、厳密に言えば、日本語の発音とエスペラント語の発音には多くの点で違いがあります。 加えて日本語のローマ字にはない文字が、要するに頭に符号を持つ文字が、一部含まれています。さらに加えて日本語のローマ字読みが通じない文字が2つだけあります。 日本人にとって注意すべき文字と発音とを以下で説明します。 母音 エスペラント語の母音の数は日本語と同じ5つです。ただし、無声のイと無声のウを含めると、日本語の母音は7つあるとも考えられますが。 エスペラント語のuの発音は 円唇 えんしん 後舌 あとじた 狭母音 せまぼいん と呼ばれており、日本語のウとは若干違います。日本語のウは唇をあまり丸めずに発音するあいまいなウですが、エスペラント語のuは唇をしっかりと丸めて発音するはっきりとしたウです。 エスペラント語のeの発音は 非円唇 ひえんしん 前舌 まえじた 半狭 はんせま 母音 ぼいん (国際音声記号では/e/)であるとされていますが、国際音声

そうだ、エスペラント語を学ぼう

エスペラント語 または単にエスペラントとは、現在のポーランドに位置する ビャリストコ (ポーランド語ではBiałystok ビァウィストク)出身の ルドヴィコ・ラザロ・ザメンホフ という名前の人物によって設計された言語です。 意図的に設計した言語としては コンピュータ・プログラミング言語 がよく知られていますが、エスペラント語はコンピュータと人とがコミュニケーションを取るためではなく人と人とがコミュニケーションを取るためのものとして設計されました。 対人コミュニケーションのために 意図的に設計した言語には他にも多くのものがある ようですが、今のところはその中でエスペラント語がもっとも人気が高い言語であると考えられています。 設計された言語とは言っても一から設計されたのではなく、主にヨーロッパで使われている主要な言語を寄せ集め、選び取り、より単純化した発音や文法へと改良して作り出されたものと見なしたほうがその実像に近いです。 エスペラント語の発音は、イタリア語やスペイン語のような ロマンス諸語 、またはセルビア語やクロアチア語のような 南スラブ諸語 に近いように聞こえます。そのかぎりでロマンス諸語の派生物のように思われますが、それでいて単語は英語やドイツ語をはじめとする ゲルマン諸語 からもかなり借用されているので、英語で覚えた単語の直感が働きます。 エスペラント語の文法は、英語や日本語や中国語のように、 名詞の性別クラス がなく、さらに 人称による動詞の変化 もない単純明解さが目立ちます。その一方、英語以外のヨーロッパの主要言語に見られる「 曲用 」と呼ばれる文法上のルールが一部( 複数形 と 対格 形について)残されています。これによって 語順 が英語よりも自由です。 冠詞 には定冠詞だけがあります。ただし、無冠詞で名詞や名詞句を使うと不定冠詞を付けたのと同じ意味に受け取られるという説もあります。例えばGoogle翻訳ではそのように英訳されてしまうようです。 学習の初心者にとって定冠詞はオプションとされているので、難しければ使わなくてよいらしいです。意味を明確にしたければ、日本語と同じように 指示詞 でもって代用できるでしょう。 エスペラント語のアルファベットへ

ローマ字読みできないスペイン語の子音

スペイン語の子音字は、母音字と同様、ローマ字読みが基本的にできます。しかし、注意すべき例外がいくつかあります。それらの点についてここに記しておきます。 //で挟んであるのは発音記号です。ただし厳密ではありません。発音記号中のアポストロフィ/ˈ◌/はその直後の音節に強勢があることを示しています。強勢(acento léxico)とは、その音節が相対的に高い音程で若干長めに呼気を強めてはっきりと発音されることです。強勢のある音節はスペイン語でsílaba tónicaと呼ばれています。 スペイン語では、単語の強勢が母音字の上のアクサン記号によって綴られる場合があります。スペイン語ではアクサン記号のことをacento gráficoやtildeと呼んでいるようです。gráficoという単語のaの上にあるのがそれです。それが綴られるかどうかはスペイン語の綴り方の規則に従って単語ごとに決まっています。この点については別の機会に説明するつもりです。 bとv スペイン語では、bとvの音は日本語と同じく区別されず、いずれも/b/と発音されます。ただし、有声子音の前のfが/v/と発音されることがあります。 vino /'bino/ ぶどう酒、virus /'biɾus/ ウィルス、ビールス、bonita /bo'nita/ きれいな、por favor /poɾfa'boɾ/ お願いします、saber /sa'beɾ/ 知っている w wは外来語の表記に使われ、多くの場合/w/と発音されます。/b/と発音される場合もありますが、その場合はvで綴られている可能性が高いです。 whisky /'wiski/ ウィスキー、western /'westan/ 西部劇、Washington /'waʃiŋton/ ワシントン、Volkswagen /bolks'waxen/ /folks'waɡen/ フォルクスワーゲン、wáter -> váter /'bateɾ/ トイレ ca, qui, cu, que, co 日本語で言うところのカ行はスペイン語ではca, qui, cu, que, coと綴られてカ、キ、ク、ケ、コと読まれます。ただし、外来語ではkがカ行で発音さ

スペイン語の母音

スペイン語の母音字はa, o, e, i, uの5つです。これらは原則として日本語のローマ字と同様に発音することができます。しかし注意を要する点がいくつかあります。 単語によって母音字の上にアクセント記号が付くことがあります。 スペイン語のuの発音が「篭もったオ」のように、日本人にとってはオ寄りのウとして聞こえがちです。例えば、スペインの女性歌手であるMalú(マルウ)さんの曲「 Ahora tú 」(Now you)では、「Y ahora tú」(英語に直訳するとAnd now you)という歌詞を「イ・アオラ・トー」と歌っているようにも聞こえます。ちなみにスペイン語ではhを発音しません。 üという字がありますが、これはgüeとgüiでしか使用されず、英語でいうところの半母音のwと同じ音価を持ちます。gueでは-u-が脱落してケと発音されますが、güeではグェ(gwe)と発音され、guiでは-u-が脱落してキと発音されますが、güiではグィ(gwi)と発音されます。 スペイン語の母音 文字 発音 i /i/ イ y /i/ イ e /e/ エ a /a/ ア o /o/ オ u /u/ ウ iu /ju/ ィウ ui /wi/ ゥイ üi /wi/ ゥイ uy /wi/ ゥイ ia /ja/ ィア ie /je/ ィエ io /jo/ ィオ ua /wa/ ゥア ue /we/ ゥエ üe /we/ ゥエ uo /wo/ ゥオ ai /ai̯/ アィ ay /ai̯/ アィ ei /ei̯/ エィ ey /ei̯/ エィ oi /oi̯/ オィ oy /oi̯/ オィ au /au̯/ アゥ eu /eu̯/ エゥ ou /ou̯/ オゥ iai /jai̯/ ィアィ iei /jei̯/ ィエィ uai /wai̯/ ゥアィ uay /wai̯/ ゥアィ uei /wei̯/ ゥエィ uey /wei̯/ ゥエィ 発音記号の/j/はヤ行を表します。 発音記号の/i̯/はiの半母音化、/u̯/はuの半母音化を表します。 国際音声記号 でいうnon-syllabicです。 発音記号の/u/は唇を丸めたウを表します。 familia /fa'milja/ 家族、sueño /'sweɲo/ 睡眠、mundial /mun'djal/ 全世界的な