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8月, 2020の投稿を表示しています

ブログの説明

学校に通わないで学んだことを記しています。間違っているところが何かありましたらご指摘下さると幸いです。コメントに対する返信が遅れる可能性があります。その場合は申し訳ありません。

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Debian GNU/Linux 10にゲームエンジンUnity 2020をインストール

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今回の目的は、Debian GNU/Linux 10 (buster)にビデオゲーム・エンジンとして有名なUnityをインストールし、ビデオゲーム開発の準備をすること。 インストールするもの Unity Version 2020.1.3f1 Personal Unity 2020.1で公式にサポートされているハードウェア及びソフトウェアの構成は例えば次のウェブ・ページで確認することができる。 https://docs.unity3d.com/ja/2020.2/Manual/system-requirements.html Debian GNU/Linux 10は公式にサポートされていないが、Ubuntuがサポートされているのでおそらく大丈夫だろうという考え。 ここで前提とする環境は次のとおり。 $ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Debian Description: Debian GNU/Linux 10 (buster) Release: 10 Codename: buster カーネルは次のとおり。 $ uname -sr Linux 4.19.0-10-amd64 NVIDIA製やAMD製のような本格的なグラフィクス・カードは搭載していない。インテルの第2世代のコア・プロセッサのグラフィクス・コントローラ。 $ lspci | grep VGA 00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation 2nd Generation Core Processor Family Integrated Graphics Controller (rev 09) マシンのハードウェア構成を調べるには例えばlshw-gtkのようなdebパッケージをインストールすると便利。 $ su apt update; apt install lshw-gtk UnityHub.AppImageファイルを取得 Unityの公式サイト からUnityHub.AppImageというファイルを取得する。この手順においてUnity IDの取得は不要。 https://unity3

Linuxでキリル文字をローマ字入力(UIM編)

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GNU/LinuxのX Window System上でのキリル文字の入力は、他の言語と同様に、iBusやSCIMやuimといった入力メソッドのフレームワークと多言語化のライブラリであるm17nを導入することで実現することができる。 例えばLinuxディストリビューションがDebian GNU/Linux 10 (buster)の場合、かつ、iBusを使う場合、ibus、ibus-m17nといったdebパッケージをインストールすればよい。他の必要なパッケージも依存関係によって一緒にインストールされるはず。SCIMの場合はscim-m17n、UIMの場合はuim-m17nlibが代わりに必要になる。 ここでは以降、UIMを例に挙げる。 キリル文字の入力方法は一般に、キーボードのひとつひとつのキーにキリル文字がひとつひとつ割り付けられてある直接入力による方法か、ローマ字入力をする方法か、それらの二種類がある。ここではキリル文字をローマ字入力する方法を採り上げる。 UIMではuim-pref-gtk3かuim-pref-qt5を起動し、「全体設定」の「入力方式の利用準備」のフレームにある「使用可能にする入力方式」の「編集」を押してダイアログ画面を開き、そこでm17n-ru-translitを有功にする。 入力メソッドのツールバーが起動している場合はそこから「設定」を選んでuim-pref-*を起動することもできる。 m17n-ru-translitはローマ字入力を支援するので、キリル文字とローマ字との対応を理解している人であるならば新たに覚えるべきことはあまりない。ただし対応する文字がローマ字にはない場合がある。 m17n-ru-translitはスラブ語族で使われるキリル文字入力にほぼ対応している。中央アジア諸国、例えばカザフ語やキルギス語などの非スラブ語族(チュルク系言語)で使われているキリル文字には対応していない。 以下にキリル文字とm17n-ru-translitによる入力キーとの対応表を作ってみた。ほぼローマ字入力になることが分かる。入力方法が複数ある場合はカンマで区切って複数示した。 translitキリル文字入力対応表 入力方法 キリル文字 a а b б v в g г /g ѓ

Debian GNU/Linux 10にUnreal Engineをインストール(失敗)

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今回の目的は、Debian GNU/Linux 10にEpic Games社のビデオゲーム・エンジンであるUnreal Engine 4をインストールし、ビデオゲームの開発環境を準備すること。 ~$ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Debian Description: Debian GNU/Linux 10 (buster) Release: 10 Codename: buster $ uname -rs Linux 4.19.0-10-amd64 必要な環境 Unreal Engineを使って実用的に開発を行うには、それなりのマシン・スペックが必要になるかもしれない。 公式サイトに掲載されている推奨ハードウェア として、8GBかそれ以上のメモリ、DirectX 11かDirectX 12に対応したビデオ・カード、Quad-core IntelかAMDの2.5 GHzかそれ以上のCPUが期待されている。そしてインストールのための20GB以上の空きディスク容量。 特にDirectX 11以上に対応したグラフィクス機能を持っていないマシンだと、Unreal Engineをビルドすることができたとしても起動時にエラーメッセージが出て起動に失敗する可能性がある。 Unreal EngineとGitHubの両アカウント取得 Linux向けのバイナリコードはEpic Games社から公式に提供されていないので、GitHubからUnreal Engineのソースコードをダウンロードしてそれをビルドしてインストールすることになる。 それらを行うためには、Unreal Engineの公式サイトのアカウントとGitHubサイトのアカウントを取得する必要がある。それらの公式サイトでサイン・アップの手続きをするのだが、その過程で有効なメール・アカウントが一つ必要になる。 Unreal Engine: https://www.unrealengine.com/ja/ GitHub: https://github.co.jp/ Unreal EngineのサイトからGitHubをリンクさせる Unreal EngineとGitHubにアカウントを

Debian GNU/Linux 10でアラビア文字を入力する方法

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結論から言えばm17nライブラリをインストールする。 DebianやUbuntuやMintの場合、使っている入力メソッド・フレームワーク向けのdebパッケージが公式のリポジトリに用意されているはず。 ここでは次のような環境を前提とする。 Linuxディストロ Debian GNU/Linux 10 (buster) isb_release -dで分かる。 カーネルのリリース番号 Linux 4.19.0-10-amd64 uname -srで分かる。 入力メソッド・フレームワーク UIM (Universal Input Method) version 1.8.6 インストールするもの uim-m17nlibとその依存関係にあるdebパッケージ busterの公式リポジトリにある。 利用する入力メソッド m17n-ar-translit $ su # apt update; apt install uim-m17nlib Fcitxならfcitx-m17n、IBusならibus-m17n、SCIMならscim-m17nをインストールする。 インストールし終わったら、uim-pref-gtk3もしくはuim-pref-qt5を起動し、「全体設定」-「入力方式の利用準備」-「使用可能な入力方式」の「編集」を選び、アラビア語の入力メソッドを有効にして閉じる。 アラビア語の入力メソッドには、m17n-ar-translitとm17n-ar-kbdという選択肢がある。translitのほうはローマ字入力のようなものであり、kbdのほうはひらがな入力のようなもの。 ここではアラビア文字のローマ字入力ができるtranslitを選択した。日本語キーボードでアラビア文字を入力する場合、ローマ字入力のほうが簡単であると思われるため。 m17nのdebパッケージ(UIMの場合はuim-m17nlib)がインストールされている場合、文字とキーボード入力との対応関係を記してある.mimという拡張子のファイルが/usr/share/m17nディレクトリ内に置かれている。これらのファイルを参照すれば、文字とキーボード入力との対応関係が分かる。 translitという入力メソッドでのキー入力とアラビア文字と対応表を以下に作ってみ

2進数の四則演算とその筆算とPython3による計算

2進法における四則演算のやり方は、単純な演算規則さえ覚えれば、それ以外では10進法におけるやり方と基本的に変わらない。 2進数の足し算 2進法における加算は次の規則に従う。 \[ \begin{align*} 0 + 0 &= 0 \\ 1 + 0 &= 1 \\ 0 + 1 &= 1 \\ 1 + 1 &= 10(上の位に1足す) \end{align*} \] 2進法では\( 1 + 1 \)で位が一つ上がり、その上の位に1足す必要があることに要注意。 \( 1101.01 + 1001.1 \)を筆算で表わすと次のようになる。上記の規則に従うことを除いては演算方法は10進法と同じ。 \[ \begin{eqnarray} &&&&1&1&0&1&.&0&1 \\ +&&&&1&0&0&1&.&1&0 \\ \hline &&&&&&&&&&1 \\ &&&&&&&&&1 \\ &&&&&&1&0 \\ &&&&&&0& \\ &&&&&1 \\ +&&&1&0 \\ \hline &&&1&0&1&1&0&.&1&1 \end{eqnarray} \] Python3を使って答え合わせ。0bはその数が2進数であることを表わしている。小数点は計算の便宜上取り除いた。 >>> a = int('0b110101',2) >>> b = int('0b100110',2) >>> c = a + b >>> bin(c) '0b1011

Debian GNU/Linux 10でタイ文字と発音記号を入力する

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ここで用いる環境は次のとおり。 $ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Debian Description: Debian GNU/Linux 10 (buster) Release: 10 Codename: buster ここではインプットメソッドのフレームワークとしてuimを使っているので、uim用のm17nとipa-x-sampaをすでにインストールする。m17nは多言語入力のためのライブラリ、ipa-x-sampaは音声入力のためのもの。 $ sudo apt update; apt install uim-m17nlib uim-ipa-x-sampa uim以外を使っている場合、それ対応のm17nパッケージが見つかるはず。 $ apt search m17n ソート中... 完了 全文検索... 完了 fcitx-m17n/stable 0.2.4-2 amd64 Free Chinese Input Toy of X - m17n module ibus-m17n/stable 1.4.1-1 amd64 IBus 用多言語化エンジン (以下略) 多言語に対応するためにm17nと国際音声記号の入力のためにipa-x-sampaのパッケージをインストールした環境をここでは前提にしている。uimの場合、uim-qtかuim-gtk3などのGUIフロントエンドもインストールされていると便利。 uimの場合、uim-pref-gtk3やuim-pref-qtなどを起動して設定をする。「全体設定」の「入力方式の利用準備」の「使用可能にする入力方式」でm17n-th-kesmaneeまたはm17n-th-pattachoteを有効にしておく。発音記号(ローマ字転記)を使うときには国際音声記号(拡張SAM音声記号)も有効にしておく。 kesmaneeはkedmaneeと表記されているのが一般的。 実際に入力す

Debian GNU/Linux 10でEPSON GT-S600を使うための準備

古いスキャナーがLinux環境でまだ使えるのかどうか試してみた。 スキャナー機種名 EPSON GT-S600 CPUのアーキテクチャ x86_64 uname -mで分かる。 Linuxディストロ Debian GNU/Linux 10 buster lsb_release -aで分かる。 Linuxのリリース番号 4.19.0-10-amd64 uname -rで分かる。バージョンはuname -vで分かる。 インストールするもの GT-S600 Scanner Driver Linux 2.30.4 XSaneとそれと依存関係にあるもの デバイスドライバをダウンロードしてインストール デバイスドライバをEPSONがインターネット上に公開しているのでそれをダウンロードしたのだけれど、WindowsやMac用のデバイスドライバが置かれているサイトとLinux用のデバイスドライバが置かれているサイトが違うので、最初はLinux用のデバイスドライバはもうないのではないかと思った。 Linux用のデバイスドライバをダウンロードするために次のようにEPSONの公式サイトを辿った。 EPSONの公式サイト https://www.epson.jp を開いた。 トップメニューの「 サポート&ダウンロード 」を開いた。 ウェブページをスクロールさせて「その他のサービスメニュー」の「 製品OS対応情報 」を開いた。 ウェブページをスクロールさせて「特定環境の対応情報」の Linux を開いた。 「 セイコーエプソン株式会社のLinuxドライバーダウンロードについて 」を開いた。 ウェブページをスクロールさせて「ダウンロード」の「 セイコーエプソン株式会社のLinuxドライバーダウンロードへ 」を開いた。 トップメニューのDOWNLOADのタブが選ばれていれば、製品名や型番を入力するフォームとOSを選択するフォームが表示されているはず。 ここで製品名に「GT-S600」を入力、OSから「Linux」を選択して検索を実行した。 「GT-S600, Scanner Driver, Linux, 2.30.4, All-in-one package, All language, 08-22-2019」がヒットしたの

コンピュータ代数システムMaximaを使って数学を学ぼう【第一歩】

計算が苦手でも数学を嫌いにならないために 計算が苦手だという理由で数学を学ぶことを諦めてしまうのはもったいない。現代ではコンピュータと呼ばれる電子計算機が世の中に普及している。これらを用いることで計算が苦手な人でも数式を解くことができる。 Maximaを使ってみよう ここではMaximaを紹介する。Maximaというアプリを使えば数学上の計算の多くをこれに任せることができる。 Maximaはコンピュータ・アルゲブラ・システムと呼ばれているアプリケーション・ソフトウェア(略してアプリ)の一つ。アルゲブラとは英語でalgebraと綴り、その意味は代数。 このアプリは複数の基本ソフトウェア上で働く。主要な基本ソフトウェアであるAndroid、Linux、MacOS、WindowsやFreeBSDなどの上で利用することができる。 GNU GPL と呼ばれている約束事さえ守れば、Maximaは誰でも自由に無料で使うことが許されている。 Maximaの 公式サイト のDownloadsというウェブページには、各々の基本ソフトウェア向けにインストール方法が記されている。 Androidにインストールする場合 Google Play にまずアクセスする。maximaという文字列で検索すると、Maxima on Androidと Maxima Keyboardとがヒットするはず。前者がMaxima本体、後者が入力を簡単にしてくれるソフトウェア・キーボード。 インストールというボタンを押してこれらをインストールすればよいが、後者は必須ではない。インストールの前にログインを求められるので、Googleのアカウントとパスワードを使ってログインする必要がある。 ソフトウェア・キーボードをインストールした場合、「設定」-「システム」-「言語と入力」-「仮想キーボード」-「キーボードの管理」でそれをONにして有効にする必要があるかもしれない。 Windowsにインストールする場合 Windows向けのMaximaは、Maximaの 公式サイトのDownloads で説明されているとおり、sourceforge.netにそのインストーラが置かれている。 そこからmaxima-clisp-sbcl-バージョン番号-win64.exeというファイルをダウンロードし、そしてそれ