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Debian GNU/Linux 10でタイ文字と発音記号を入力する

ここで用いる環境は次のとおり。

$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Debian
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
Codename:       buster

ここではインプットメソッドのフレームワークとしてuimを使っているので、uim用のm17nとipa-x-sampaをすでにインストールする。m17nは多言語入力のためのライブラリ、ipa-x-sampaは音声入力のためのもの。

$ sudo apt update; apt install uim-m17nlib uim-ipa-x-sampa

uim以外を使っている場合、それ対応のm17nパッケージが見つかるはず。

$ apt search m17n                                                                                                      
ソート中... 完了
全文検索... 完了  
fcitx-m17n/stable 0.2.4-2 amd64
  Free Chinese Input Toy of X - m17n module

ibus-m17n/stable 1.4.1-1 amd64
  IBus 用多言語化エンジン
(以下略)

多言語に対応するためにm17nと国際音声記号の入力のためにipa-x-sampaのパッケージをインストールした環境をここでは前提にしている。uimの場合、uim-qtかuim-gtk3などのGUIフロントエンドもインストールされていると便利。

uimの場合、uim-pref-gtk3やuim-pref-qtなどを起動して設定をする。「全体設定」の「入力方式の利用準備」の「使用可能にする入力方式」でm17n-th-kesmaneeまたはm17n-th-pattachoteを有効にしておく。発音記号(ローマ字転記)を使うときには国際音声記号(拡張SAM音声記号)も有効にしておく。

kesmaneeはkedmaneeと表記されているのが一般的。

実際に入力するときにはuim-toolbar-gtk3またはuim-toolbar-qtを起動して入ロメソッドの中からkesmaneeやpattachoteや国際音声記号を選ぶ。以下に101キーボードのキーと文字との対応表を示す。

この表では音価も示してあるが、母音字は子音字とちがって一対一に音と対応関係を持つわけではないので目安にすぎない。声調を表す依存文字(付属文字)もまた字と声調とが一対一に対応せず、子音のクラスである高・中・低に依存する。数詞は音ではなく数字を示した。

101キーボードのタイ文字対応表
キー kesmanee pattachote
1 /aː/ =
! + +
2 / 2
" . /tʰ/
3 - /3/
# 2 /
4 /pʰ/ 4
$ 3 ,
5 /tʰ/ 5
% 4 ?
6 /u/ /uː/
& ฿ 通貨記号 _
7 /iː/
' /ŋ/ /kʰ/
8 /kʰ/ 8
( 6 (
9 /t/ 9
) 7 )
0 /tɕ/
~ % ฿ 通貨記号
- /kʰ/ 1
= /tɕʰ/
^ /uː/ /u/
\ \ \
| /kʰ/
q 反復記号 /o/
Q 0 高声調
w /aʲ/ /t/
W " /rɯ/
e /am/ /j/
E /d/ 反復記号
r /pʰ/ /ʔ/
R /tʰ/ /j/
t /aʔ/ /r/
T /tʰ/ /s/
y /a/ 低・下降声調
Y /iː/
u /iː/ /d/
U 高声調 /f/
i /r/ /m/
I /n/ /s/
o /n/ /w/
O 略字記号 /tʰ/
p /j/ /ɛː/
P /j/ /tʰ/
@ 1 "
` _ _
[ /b/ /aʲ/
{ /tʰ/ 略字記号
a /f/ 下降・高声調
A /rɯ/
s /h/ /tʰ/
S /kʰ/ /tʰ/
d /k/ /ŋ/
D /t/ /am/
f /d/ /k/
F /oː/ /n/
g /eː/ /a/
G /tɕʰ/ 黙字記号
h 下降・高声調 /iː/
H /o/ /ɯ/
j 低・下降声調 /m/
J 上昇声調 /pʰ/
k /m/ /n/
K /s/ /tɕʰ/
l /s/ /eː/
L /s/ /oː/
; /w/ /aʲ/
+ /9/ %
: /s/ /kʰ/
* 5 .
] /l/ /tɕʰ/
} , /lɯ/
z /pʰ/ /b/
Z ( /d/
x /p/ /p/
X ) /t/
c /ɛː/ /l/
C /tɕʰ/ /tʰ/
v /ʔ/ /h/
V /h/ /pʰ/
b /i/ /i/
B
n /ɯ/ /kʰ/
N 黙字記号 /s/
m /tʰ/ /s/
M ? /h/
, /m/ /aʔ/
< /tʰ/ /f/
. /aʲ/ /tɕ/
> /l/ /tɕʰ/
/ /f/ /pʰ/
? /lm/ /l/
\ /kʰ/ /aː/
_ 8 -

次に音価を国際音声記号やローマ字転記で表す場合の方法と101キーボードのキー対応表を示す。母音の上部に付ける声調についても示す。ただしここでは一般のローマ字には見られない字だけを示す。実際に入力するためにはuim-toolbarでipa-x-sampa(拡張SAM音声記号)を選ぶ。漢字キーで有効・無効にすることができる。

101キーボード対応表
キー ipa-x-sampa
} ʉ
M ɯ
E ɛ
O ɔ
@ ə
7 ɤ
? ʔ
: ː
N ŋ
s\ ɕ
a_j
k_h
}_L ʉ̀
}_F ʉ̂
}_H ʉ́
}_R ʉ̌

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