Debian 13にMetaTrader 5をインストールしてみた
- インストール対象
- Debian GNU/Linux 13 Trixie 64ビット版
- インストールするアプリ
- MetaTrader 5
FXや株式のトレーダー向けに最適化された取引プラットフォームの1つにMetaTraderという名のソフトウェアがある。
MetaTrader 5のWindows版はMetaQuotesからダウンロードして無料で利用できる。Linux OS版は用意されていないが、Wineを利用するとWindows版のMetaTrader 5をLinux OSにインストールして使うことができるらしい。
DebianとUbuntuにはシェル・スクリプトでできたインストーラーが用意されている。
Debian向けのインストーラーを利用してMetaTrader 5をDebian 13にインストールしてみることにした。
このインストーラーを利用するにはDebianにwgetとsudoとWineが予めインストールされている必要がある。そしてsudoの設定ファイル/etc/sudoersにはログイン中のユーザー権限の指定が例えば次のように記述されている必要がある。
ユーザー名 ALL=(ALL) ALL
Debianの場合、次のコマンドを実行すればMetaTrader 5がインストールされる。
$ wget https://download.mql5.com/cdn/web/metaquotes.software.corp/mt5/mt5debian.sh ; chmod +x mt5debian.sh ; ./mt5debian.sh
wgetでdownload.mql5.comというサイトからmt5debian.shというインストーラーをダウンロードし、chmodというコマンドを使ってそのインストーラー(シェル・スクリプト)のファイルに実行権を与え、そして実行する。
Ubuntuの場合にはdebianというところをすべてubuntuにすればいい。
$ wget https://download.mql5.com/cdn/web/metaquotes.software.corp/mt5/mt5ubuntu.sh ; chmod +x mt5ubuntu.sh ; ./mt5ubuntu.sh
インストールの際にはsudoを利用するのでスーパーユーザー権限は必要ない。ただしインストールの途中で利用中の一般ユーザーのパスワードを求められる。
インストール中には、winehq-stableが見つからないだの0除算だの、エラー・メッセージがいくつか表示されたので心配したが、MetaTrader 5のインストーラーがなんとか起動してくれた。
デフォルトのインストール先はログイン中の一般ユーザーのホーム・ディレクトリ内に自動的に作られる隠しディレクトリ.mt5となる。
インストールは無事に成功した模様でMetaTrader 5が起動したものの、一部は日本語がちゃんと表示されているが、メニューが□□□□のように文字化けしていた。
この解決法の1つとしてWindowsから日本語フォントを借りてくる手を使った。同じパソコンにインストールしてあるWindowsのパーティションにアクセスして/Windows/Fonts内からmsjh.ttcとmsjhl.ttcというファイルをLinux OS側の.met5/drive_c/windows/Fonts内に複製した。
そうしておいてMetaTrader 5を再起動。すると日本語メニューが表示されるようになった。一見落着。
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