生徒の成績表を作成し、偏差値を計算する LibreOffice Calc編

ここで使用する表計算ソフトはLibreOfficeのバージョン4.3.3.2。これらのやり方はApache OpenOfficeやNeoOfficeにも適用可能かもしれない。 試験のスコアを入力する表を作る 例えば次のような項目を用意する。 生徒のIDを入力する。 ※ ※ 成績は生徒の極めて重要なプライバシーに関わる情報であるため、ここに生徒の名前は直接入力せず、代わりに生徒IDを入力してダミー変数として管理する。生徒IDと生徒名との対応表は別途作成し、印刷するか別の記録媒体に保存して安全な場所で厳重に保管し、その対応表はなるべく持ち歩かない。いくつかの重要な情報を分散し、他方を記号化して管理することで、外部の人々にはちょっとした暗号として働くので、試験のスコア表や偏差値が外部に流出してしまってもそれらの個々の情報がどの個人に関連しているのかがすぐには特定されにくく、情報の安全性を、この場合は外部における匿名性を、いくらか高めることができる。 例えば2年A組男子を2AM01として最初のセルに入力する。 そしてそのセルの右下端の■にマウスポインタを合わせて下へドラッグする。 上のような機能はマイクロソフトの表計算ソフトウェアExcelでは「オートフィル」として知られている。 そうすると2AM01から2AM10までのIDが自動的に生成される。 女子は例えばMをFにして2AF01と入力して同様に入力する。 表全体を、例えばマウスの左クリックとドラッグによって、選択する。 外枠や格子状の線を引くために外枠のボタン を左クリックする。 次のように右下の格子状を左クリックして選択する。 スクロールしても項目が動かないように固定するため、項目のすぐ下の行を選択する。 メニューバーの「ウィンドウ」を左クリックし、そのメニューから「固定」を左クリックして選ぶ。 こうするとスクロールしても項目は固定されるので見やすくなる。 偏差値を計算するために平均点と標準偏差が必要になるので、そのための表も作っておく。 これで表が完成したので、次に生徒の試験のスコアを入力していく。 合計点、平均点、標準偏差、偏差値を計算する 教科ごとのスコアの合計を計算するため、合計点の項目の先頭のセルを左クリックして選ぶ。 シグマのボタン を左クリックする。Exce...