MariaDBかMySQLでSELECTステートメント色々 - その1
この記事で使用しているソフトウェア環境は、OSとしてDebian GNU/Linux 10を使用し、その公式リポジトリからMariaDBというデータベースをインストールしてある。 $ cat /etc/os-release PRETTY_NAME="Debian GNU/Linux 10 (buster)" ... $ mariadb --version mariadb Ver 15.1 Distrib 10.3.27-MariaDB, for debian-linux-gnu (x86_64) using readline 5.2 しかし、記事内容のほとんどはSQLに関するものであり、オペレーティング・システムの環境には依存しないはず。 データを選び出すSELECT構文 SELECT構文はその名のとおり、1つまたは2つ以上のデータベース・テーブルからデータを選択して取得するために用いることができる。FROM句ではその対象とするテーブル名を1つまたは2つ以上指定することができる。 SELECT構文のもっとも単純な形式は次のようになる。 SELECT レコード名1,レコード名2,... FROM テーブル名1,テーブル名2,...; SELECT構文はSQLなので構文の終わりに文末を示す;(セミコロン)が必要。 多くの場合、テーブル全体を選択するためにレコード名の代わりに*(アスタリスク)が用いられている。 SELECT * FROM テーブル名; レコードを絞り込んで選ぶにはWHERE句に条件式を指定する。 SELECT レコード名1,レコード名2,... FROM テーブル名1,テーブル名2,... WHERE 条件式; 等価演算子 もっとも単純な条件式は「レコード名 = 値」のようなものになる。*(アスタリスク)は全てを意味する。SELECT *は全ての列(レコード)。 SELECT * FROM テーブル名 WHERE レコード名 = 値; =(イコール)は等価演算子と呼ばれている。値が数値型以外では'(一重引用符)で挟む必要がある。 MariaDB [mydatabase]> SELECT * FROM persons; +----+-----------+-----------+-----...